防災減災・県土強靭化対策特別委員会 県北地区調査報告書
参加議員
山内いっとく 佐藤雅洋 斉藤了介 坂口博美 丸山裕次郎 山下寿 川添博
重松幸次郎 今村光雄 山内佳菜子 黒岩保雄
〇8月6日、8月7日
〇調査概要
①旭化成新港基地株式会社
(延岡新港の企業の防災対策)
1防災の取組
・避難タワーの建設
旭化成は、2013年に県内で初めて避難タワーを建設。
・総合防災訓練
延岡市の延岡新港周辺事業者でつくる「新港・土々呂地区保安防災連絡協議会」が主催し、毎年開催。
2「協働防護」について
国交省が令和6年3月に打ち出した港湾の防災対策で、気候変動を背景に、港湾を管理する行政と企業や企業同士が護岸整備などで連携し、長期の浸水対策に取り組む試み。
②五ヶ瀬町役場・各復旧現場・スキー場
五ヶ瀬ハイランドスキー場(向坂山森林公園)に係る災害復旧・復興の取組
1被災の状況
2022年9月の台風14号で、五ヶ瀬ハイランドスキー場に通ずる町道本屋敷波帰線は、5箇所で路肩の崩壊や土砂崩れが発生し、全面通行止めとなった。2箇所は令和6年1月に復旧工事が完了し、別な2箇所については令和6年10月末までに完成予定。残り1箇所については、約80メートルにわたり大規模な地滑りが発生しており、本復旧には相当の期間を要するため、令和6年10月末までに仮設道路による仮復旧を行う予定。
2五ヶ瀬町向坂山森林公園再生検討委員会について向坂山森林公園の利用者数が減少傾向にある現状を鑑み、五ヶ瀬ハイランドスキー場のさらなる魅力向上と向坂山森林公園全体の再生によるにぎわい創出策を検討することを目的として設置された。
③高千穂峡遊歩道 (災害復旧の現状)
令和4年の台風14号により、五ヶ瀬川の増水で手すりが流されるなどし、遊歩道が通行止めとなった特に被害が大きかったのが、滝見台の先から槍飛橋付近までのの200mの区間である。
④国交省九州整備局延岡河川国道事務所 (五ヶ瀬川流域の「流域治水」の取組)
治水領域とは
気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化等を踏まえ堤防の整備、ダムの建設・再生などの対策をより一層加速するとともに、集水域から氾濫域にわたる流域に関わるあらゆる関係者が協働して、水災害対策を行う考え方で、重点的に実施する治水対策の全体像を取りまとめた取組として「流域治水プロジェクト」が各水系で取りまとめられています。令和5年度から、全国109の一級水系において、気候変動を踏まえた河川及び流域での対策の方針を反映した「流域治水プロジェクト2.0」への更新が始まっています。