厚生常任委員会 県北地区調査

調査概要

〇参加議員
委員長: 山内佳菜子
副委員長:山内いっとく
委員:  山下博三 斎藤了介 井本英雄 坂口博美 (野崎幸士)
〇調査概要
5月28日(火)
⑥宮崎県青島少年自然の家(中止)
 ⑦県立日南病院(地域医療における役割と医療提供の状況)
⑧あがた幼稚園(おむつのサブスク、病児保育、ICT活用)(中止)
5月29日(水)
 ⑨母子生活支援施設 みどりホーム
 ⑩HALEたちばな(医療的ケア児の支援)

〇課題・感想
日南病院は、3県立病院の中で唯一、地域包括ケア病棟を設置しております。しかし、延
岡病院や宮崎病院と比較して、後期高齢者の患者の割合が高く、看護師負担の割合が多いな
どの課題もあるようでした。日南病院の経営改革については、病院局内に設置した「日南病
院経営改革プロジェクトチーム」が推進主体となって、・病棟再編(50床程度の病床削減
)・救急体制の強化・経営改善の取組強化(原価計算システムの導入等)等を加速度的に実
施し、経営体質の強化等につなげ、病棟再編を最優先事項として取り組んでおり、病床稼働
状況や今後の医療需要の減少等も踏まえつつ、病床稼働率の向上と経営の効率化を図る計画
である。地域医療として担う役割と経営という難しい判断があります。
日南病院もですが、母子生活支援施設や医療的ケア児の支援施設は、県民の福祉を支える
必要な施設です。しかし行政の支援がなくては、成り立たない施設です。税金の使い方が大
切になってきます。また、人口減少により、高齢者や障がい者などを支える人材はさらに減
ることになり、地方に取ってはより厳しいものとなりそうです。

宮崎県青島少年自然の家(中止)
1青少年自然の家の目的
県内3箇所(青島、むかばき、御池)に設置しており、自然体験活動、野外活動、スポー
ツ活動、交流活動や集団宿泊生活を通じて、規律・協同・友愛・奉仕の精神を体験的に学習
し、豊かな情操や社会性を養うとともに、社会変化に主体的に対応し、新たな時代を切り拓
いていく気概を持ち、心身ともに調和のとれた青少年の健全育成を目的とする。
2青島青少年自然の家の特徴
青島青少年自然の家は、雄大な日向灘を背景に、加江田川や県総合運動公園など、豊かな
自然環境や充実したスポーツ施設に隣接しており、これらの特色を生かしたマリンスポーツ
、フィールドアスレチック等の体験活動や海浜の砂を利用した創作活動などを幅広く実施し
ている。
3施設の概要
(1)施設名青島青少年自然の家(所在地:宮崎市大字熊野字藤兵衛中州)
(2)開所昭和50年9月
(3)規模敷地面積:53,843㎡建築面積:5,526㎡
(4)施設内容宿泊室、研修室、体育館、食堂、運動広場、キャンプ場等
(5)宿泊収容304人
(6)青島青少年自然の家の職員体制(4月末現在):12名
所長、副所長(課長兼務)、課長代理2名、係長3名、主任指導員4名、指導員1名
4指定管理者の概要
施設の運営については、平成18年度より指定管理者制度を導入しており、現在は第5期
(令和6年度~令和10年度)の指定管理期間となっている。
(指定管理者:学校法人宮崎総合学院)

県立日南病院
1病院の概要
 開設:昭和23年9月
 病床数:281床
 診療科目:20科
 職員数:348名(医師40名、看護師・助産師240名、メディカルスタッフ55名、その他13名)
2日南病院の役割
人口減少・高齢化の進行が著しい日南串間医療圏において、地域の中核病院として、救急
医療や周産期医療などの政策医療や、脳・心臓疾患等への急性期医療等を提供している。【
日南病院が担う役割】
・宮崎県がん診療指定病院(がん)
・急性期を担う中核的な医療機関(脳卒中・心血管疾患)
・第二次救急医療施設(救急医療)
・小児地域医療センター(小児医療)
・地域周産期母子医療センター(周産期医療)
・地域災害拠点病院(災害医療)
・第二種感染症指定医療機関(新興感染症発生・まん延時における医療)
3他病院との機能分化・連携強化
日南串間医療圏内には、日南病院、日南市立中部病院、串間市民病院の3公立病院が存
在している。急性期や回復期における病院間の機能分化・連携強化を推進し、持続可能な
医療提供体制を構築するため、令和5年2月、県主催の「日南串間地域医療構想調整会議
」に、「公立病院部会」を設置し、日南市、串間市及び各公立病院と定期的に協議してきた
。令和5年10月に開催した公立病院部会では、今後のあり方について3公立病院間で共通
の認識を持つに至り、各病院の経営強化プランにおいて、具体的な取組の内容が記載され
た。
【3公立病院のあり方(共通認識)】
○県立日南病院は、救急医療により力を入れ、合併症等リスクの高い患者の受入れを積極
的に行う。
○日南市立中部病院は、病院機能を生かした救急対応を行うとともに、回復期においては
、医療圏内で唯一の回復期リハビリテーション機能を有する病院として、特にリハビリ
を必要とする回復期患者を積極的に受け入れ、在宅復帰の支援を行う。
○串間市民病院は、地域性を踏まえて主に串間市民の受入れを行い、対応できない患者は
県立日南病院に紹介する。(出典:(R5.10.31)日南串間地域医療構想調整会議公立病
院部会資料)


あがた幼稚園(おむつのサブスク、病児保育、ICT活用)
1.施設の概要
幼稚園的機能と保育園的機能の両方の機能をあわせ持つ幼保連携型認定こども園。さまざ
まな事業の取組を通じて、子どもだけでなく保護者に対しても発達段階に応じた切れ目のな
い支援を行っている。
2.開所年
昭和45年吾田幼稚園開園
平成21年幼保連携型認定こども園あがた幼稚園
3.施設の概要
名称:学校法人吾田学園幼保連携認定こども園あがた幼稚園
日南市吾田西3丁目9-28

時間:7:20~18:50
利用児:0歳児~5歳児269名(令和5年度末)
4.主な事業
(1)地域子育て支援拠点事業
・産前産後ケア(マタニティ・妊活相談、訪問相談)
・子育ての広場の開放、絵本・おもちゃの貸し出しほか
(2)一時預かり事業
(3)病児保育事業
(4)障害児通所事業(令和6年4月から事業開始)
(5)放課後児童クラブ
(6)その他・おむつサブスク事業・小学校との連携(幼保小連携)ほか

母子生活支援施設 みどりホーム
1施設の目的
(児童福祉法第38条)配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の
監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進の
ためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。
2施設の内容
(1)設置者社会福祉法人石井記念友愛社(理事長児嶋草次郎)
(2)利用対象者DVや経済的な問題などの困難を抱える母子
(3)支援内容支援員等が、生活支援を行うとともに、退所後も子どもと安心して生活し、自立
できるよう、就労や養育に関する相談、助言、関係機関との連絡調整等の支援を行う。
(4)利用相談窓口市や県の福祉事務所
(5)利用料(月額)所得に応じて決定
・生活保護世帯0円
・非課税世帯1,100円等
※食費、光熱水費等は自己負担
(6)運営費措置費(国、県、市)

HALEたちばな(医療的ケア児の支援)
1施設の概要
(1)種別:短期入所、日中一時支援等
※医療的ケア児・重症心身障害児への医療的ケアを提供し、本人や家族の社会とのつな
がりをサポートする拠点施設
訪問診療所、訪問看護ステーション、短期入所、日中一時支援、研修スペース、カフ
ェを併設
(2)開設年月:令和3年10月
(3)設置者:認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎
所在地:宮崎市恒久2丁目19-6
代表者:理事長市原美穂
2事業の内容
(1)短期入所leilei(レイレイ)
医療的ケア児や重症心身障がい等を必要とする児を養育している介護者が、一時的に
在宅での療養が困難になった場合にお預かりし日常生活の支援(入浴・食事・排泄)・
活動(遊び)を提供(定員5人)
(2)日中一時支援ohana(オハナ)
医療的ケア児等の日中の活動・ケア(入浴・保清、排泄介助)、発達支援(遊び)を
提供(定員10人)
(3)訪問看護ステーションぱりおん
訪問看護師が体調管理、服薬調整、入浴・保清、排泄介助、発達支援(遊び)など、
年齢を問わず在宅での療養生活を支援
(4)みつばち診療所
訪問診療の拠点として、常駐する医師が在宅での定期診療や必要な医療的ケアを提供
(5)コミュニティカフェ游椿(ゆうちん)
誰でも利用できるコミュニティカフェスペース。利用者の家族の交流の場やクラフト
作品の展示販売などに活用されている。

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