宮崎再生対策特別委員会 県南地区調査報告書
〇参加議員
山内いっとく 日髙利夫 永山敏郎 外山衛 中野一則 野﨑幸士 二見康之
山下寿 重松幸次郎 脇谷のりこ 斉藤了介
〇調査概要
7月25(火)
①宮崎市観光協会(青島)
②日南市企業連携協議会
③都城農業協同組合
7月26日(水)
④大和フロンティア株式会社
⑤小林まちづくり株式会社
①公益社団法人宮崎市観光協会について
(1) 設立:昭和22年12月4日
(2) 会員:本会の目的である観光客誘客宣伝、観光客の受入体制の整備、観光に関する事業等に
賛同する個人及び団体で構成する。
(3) 会員数:362会員
(4) 主な事業
・観光誘致宣伝の推進
・観光客の受入体制の充実
・印刷物及びテレビ・雑誌・新聞による情報発信の推進
・観光諸行事・イベントの実施及び支援
青島活性化の取組ついて
(1) 整備の背景・経緯
青島が新婚旅行ブームに沸いた1960年代から70年代には、多くの観光客が押 し寄せていた
が、受入施設として稼働していた橘ホテルが閉館した1990年をピークに減少し、100万人を
超えていたその数は2006年には半数近くまで激減。 観光客の減少に歯止めをかけるために
、宮崎市や観光団体など官民一体で青島の活性化策やマリンスポーツの誘致など盛り込んだ
長期プロジェクトに取り組み、2010年にできたライフセーバーが常駐する全国初の施設「渚
の交番」をはじめ、ボタニックガーデンのリニューアルや青島ビーチパークが整備されたこ
とにより、2018年には、観光客が100万人を超え、さらなる活性化向けて取り組みを行って
いる。
(2) AOSHIMA BEACH VILLAGE について
旧橘ホテル跡地である5,500坪にわたる広大な敷地にオープン。施設内には、ベイカリー
とレストランが併設されたオールデイダイニングやBBQエリア、プール・サウナエリア、そ
してNOT A HOTEL 株式会社が開発・運営を行う「NOT A HOTELAOSHIMA(ノット・ア・
ホテル青島)」が併設されており、機能が詰まった場所となっている。
② 日南市企業連携協議会について
(1) 協議会の目的
「日南市の均衡ある発展と雇用の創出・定着及び地域課題等の解決」を目的として、人口減
少社会において、多くの企業が頭を抱える従業員の採用・育成の打開策として業種の垣根を
越えた企業間連携推進を図る。
(2) 協議会概要
令和元年から日南市で取り組まれた「地域の人事部事業」(※1)を前身として、令和4年に発
足した協議会で、現在16社が加盟している。
※1 日南市地域の人事部事業
地域を一つの共同体と考え、官民が連携し、地域で「人」に関する課題解決に取り組むこ
とで、「働きやすい日南」「働きがいのある日南」のブランディングを図ることを趣旨と
して、人材育成や人材確保、人材活用に取り組む事業。
(3) 主な事業と取組例
・高校連携事業
職業講話(座談会)、企業説明会、企業出張講座、企業視察ツアー、先生方との意見交換
・企業研修交流事業
企業会員勉強会、スキルアップ研修会、企業間交流会
・情報発信強化事業
ホームページ制作、SNS発信、企業加入促進、移住相談イベント参加、企業紹介壁新聞作
成
・雇用定着事業
合同入社式、インターンシップ、教育機関連携、異業種交流会
③都城農業協同組合について
1 歴史・沿革
昭和50年2月、都城・中郷・庄内・西岳・三股町・山之口町・高城町・山田町・高崎町のJA
が合併(区域1市5町)
2 組合員数
6,635組合(うち個人6,507、法人128)
3 事業概要
・農家・農業の栽培技術や販売に関する指導、営農相談、農業機械整備
・金融(貯金・融資)や共済(保険)でライフプランをサポート
・農業用資材・燃料などの供給や生産された農畜産物の出荷・販売
4 JAとは
組合員のニーズに応じて農業生産に必要な肥料や農薬等の資材を共同で購入を行ったり、
農畜産物を共同で販売したりする他、貯金、貸出などの信用事業や、生命、建物、自動車等
の共済事業、高齢者福祉、健康管理、旅行など幅広い事業を展開する。総合的な事業を効率
的な事業展開をはかるため、指導・経済・信用・共済などの事業ごとに、 JAとJA連合会等
による事業組織が形づくられ「JAグループ」として活動している。
5 令和5年度事業計画
(1) 経済事業
・販売高計画:262億2,700万円
・購買供給高計画:185億9,600万円
(2) 信用事業
・貯金平均残高計画:1,395億8,800万円
・貸出金平均残高計画:411億700万円
(3) 共済事業
・長期共済保有高計画:4,405億8,200万円
物価高・原油高における農業の影響
農業で利用される被覆資材などの他、施設園芸では冬期の暖房用燃料などにA重油や灯油
等が用いられるなど、農業を行う上で原油高は大きな影響を与えている。
④大和フロンティア株式会社について
【会社概要】
1.設立日
平成17年2月1日
2.本社所在地
宮崎県都城市上長飯町2416-5
3.従業員数
15名
4 事業内容
・笹サイレージの製造、販売
・地下貯蔵タンクや地下埋設配管の点検、メンテナンス業務
・畜産敷料チップ製造及びきのこ菌床チップ販売
・畜産敷料製造、販売
【宮崎県成長期待企業の認定】
宮崎県では、産学金労官による「宮崎県企業成長促進プラットフォーム」を組織するとと
もに、地域経済をけん引することが期待される企業(成長期待企業)の発掘を行っている。 「
成長期待企業」とは、高い技術力や競争力のあるビジネスモデル等を有していること、また
はその獲得、構築に取り組むことで、今後、売上高が大幅に増加するなど、大きな成長が見
込まれるとともに、県外からの外貨獲得や県内経済の循環拡大、地域の雇用への貢献等によ
り地域経済に寄与する、将来、中核企業となることが期待される企業をいい、平成28年度の
宮崎県成長期待企業に認定された。
【笹サイレージとは】
竹を飼料化・肥料化として活用し、飼料自給率向上の取り組むことを「笹サイレージ」と
いう。地域未利用資源の竹を独自の特許技術による生産方法・体制を確立し、低価格化を実
現でき、日本初の取組として、牛、豚への飼料提供が注目されている。
⑤小林まちづくり株式会社について
小林市の活性化を図るため、同じ想いを持つ市民や企業が出資し、併せて行政・商工会議
所・金融機関からも出資協力を得て誕生した民間企業。現在、中心市街地では、“TENAMU
ビル”や“KITTO小林”や空き店舗の利活用などを行っている。 また、中心市街地だけではなく
、須木・野尻地区を含めた市全体の活性化にも取り組んでおり、事務局として活動する観光
DMOなどは、外から人を呼び市内各地で農産品を消費してもらうなど、経済波及を促してい
る。
【会社概要】
1 設立日
平成26年11月21日
2 従業員数
24名
3 事業内容
○まちづくり事業
(市街地エリアデベロッパー事業、イベント・賑わい創出事業、物販・飲食事業、ソフト委託
事業、宿泊事業)
○観光推進事業DMO
(着地が他商品の企画・開発、国内・インバウンド誘客の企画開発、観光イベントの企画開発
、観光プロモーションなど)