地域振興~施設整備~

2019年6月議会

(1)地区公民館~ピアノ設置と図書コーナーの充実~

(2)小学校の運動場の改修

(3)市民広場~防犯灯の設置・水飲み場の設置~

(4)地盤産業センター~出入り口の安全対策・使用料の減免~

(5)都城北高速バス乗り場~待合所とトイレの整備~

【背景】

公の施設とは,自治法第244条第1項において「住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設」と定義されております。本市では,公共施設カルテを作成しており,本市の所有する施設の見えるかを図るため,利用状況や収支などをまとめており,今後の公共施設マネジメントの推進に活用をしていくとあります。公共施設マネジメントとは,公共施設を資産ととらえ,現状や課題の把握,維持管理・更新等のあり方について,総合的かつ経営的な管理運営を目指す取組となっています。また,都城市公共施設等総合管理計画によると,目指すべき姿の中に,「市民に必要なサービスを,適切かつ持続可能な形で提供する」とあります。そこで,沖水地区内の施設を例に具体的に市の考えを伺いたいと考えます。

(1)地区公民館について

【質問】

沖水地区公民館は来月に完成予定で,市民は楽しみにしているところです。しかし,今までより使い勝手が悪くなるのではと危惧するところもあります。現在,地区公民館には,個人のグランドピアノがおいてありますが,個人のものであること,大きいことを理由に新しい地区公民館には,設置しない方向になっています。市民が利用できるピアノがあることで,その地域の文化活動の可能性が広がります。各地区のピアノの状況を調査してみたところ,ピアノのない地区は,五十市,沖水,志和地,庄内,西岳となっています。旧都城市の北部には,一つもピアノが設置されていないのです。

質問します。ピアノの設置について,市の考えを教えてください。

【答弁】

市内の14地区公民館のうち,ピアノが設置されていないのは7地区公民館です。沖水地区公民館に現在設置を許可しているグランドピアノにつきましては,新しい施設での設置場所が確保できないため,置くことができない状況です。いずれの地区公民館におきましても,今後設置の要望があった場合は,利用目的や活用方法を含め,地元の意見を伺いながら判断してまいります。

【提言】

7つの地区公民館にはないとの答弁でしたが,ピアノのある所は,中央公民館,妻ヶ丘地区公民館,小松原地区公民館,横市地区公民館,祝吉地区公民館,中郷地区公民館,山之口シルバーヤング,高崎福祉保健センター,山田総合センター,高城勤労青少年ホーム,高城生涯学習センター,コミュニティセンターで,高城と姫城は2つのピアノがあり,15地区のうちピアノのない地区は5地区となっております。成人式を地区公民館で実施できるようにとの話もありますが,過去の成人式では,ピアノの伴奏で校歌を歌ったこともありました。グランドピアノではなく,アップライトのピアノで構いません。新規のピアノでなくても構いません。是非ピアノの設置をしていただくよう提言します。

【質問】

地区公民館の図面には,図書コーナーがありますが,図書についてはどうなるのでしょうか。現在の地区公民館の図書は数十年前の図書ばかりで,利用状況はないに近い状態です。山梨県では健康寿命が日本一で,人口一人当たりの図書館数が多く,相関関係があるのではといわれています。本市にはMallmallという素晴らしい図書館があります。Mallmallを中心に各地区の図書も充実するとより相乗効果が得られるのではと考えます。

質問します。図書コーナーはどのように考えているのでしょうか。

【答弁】

現在,各地区公民館におきましては,主に図書館から譲渡された図書を置いております。沖水地区公民館についても同様の状況ですが,立替えに際して新たに図書コーナーを設けることもあり,今後地元や図書館と協議してまいりたいと思います。

(2)学校の運動場の改修について

【質問】

沖水地区では,毎年,地区の大運動会を沖水小学校の運動場で実施しています。これは戦後の復興を願い,今年で74回を迎えることになります。沖水小学校の運動場は800を超える児童が使用するだけでなく,2000名を超える地域の方も使用する運動場です。しかし,運動場の状態が悪く,水はけが非常に悪いので,小学校の運動会は火曜日に延期になります。過去には,小学校の運動会が雨天延期で,保護者は土日月火と4日間お弁当を準備したことがあったと聞いています。また,前日に雨天の場合は,なんとかして,次の日に実施しようと,PTAで運動場に穴を掘り,そこに水を流したりと大変な思いをしている実情があります。運動場の改修実績を調査したところ,平成9年度より改修事業を実施しておりますが,小学校は平成19年度以降実施されていません。また,中学校も平成28年度以降実施されておらず,志和地中学校と高城中学校が未実施となっています。

質問します。今後の運動場改修の計画はどのようになっているのでしょうか?

【答弁】

小中学校における施設整備のうち,屋外の施設としましては,運動場の改修事業とプールの改修事業を実施しているところでございます。現在,運動場の改修事業につきましては,部活動での利用頻度が高い中学校を優先し,整備を実施しているところであります。小学校につきましては,学校教育の授業計画により,プールの利用頻度が高いということ,また,低学年の児童が使用する小プールの劣化が進んでいることもあり,プールの改修工事を重点的に進めているところでございますので,現時点では,小学校の運動場の改修計画はないところでございます。

【提言】

生徒が部活動で成果をだせるよう志和地中学校及び高城中学校の運動場整備をまずはしっかりと進めていただきたいと考えます。その後は,順次小学校の運動場の整備を進めるよう提言します。民広場について

(3)市民広場について

【質問】

各地域には市民広場などの運動施設があり,ソフトボールなどができるようになっています。市内の壮年活動が縮小傾向になる中,沖水地区は,壮年活動も盛んで,8地区12チームでソフトボール大会を行っており,市の大会にも上位4チームが参加しています。そのような状況ですが,沖水市民広場には,ナイター設備がありません。また,常時,駐車場に車が停まっている状態で,安全面から市民広場や駐車場を明るく照らす防犯灯が必要であるとの声があります。

質問します。ナイター設備や防犯灯については,どのように考えているのか教えてください。

【答弁】

ナイターが設備されております近隣の志和地市民広場は,昨年度,夜間の利用日数が,年間28日であることから,現在のところ沖水市民広場のナイター設置は検討しておりません。なお,駐車場につきましては,利用者の安全面に配慮して,防犯灯の設置について検討してまいります。

【質問】

市民広場の駐車場は無断駐車が多く,市民広場を試合等で利用する場合に,駐車できないという状況があります。ちょっと休憩程度で利用する分には,問題がないと思いますが,待ち合わせ場所として利用し,一日中駐車している車が何台もあります。また,全国的に子どもが被害となる事件とうがニュースとして流れていますが,常時車が止まっていると,不審な車かどうかの判断ができにくく,子どもを持つ親としては不安があるとの声を聴きます。

質問します。市民広場の無断駐車についてはどのように考えていますか?

【答弁】

沖水市民広場の無断駐車の対策につきましては,市民広場利用者以外の駐車はご遠慮いただくよう,2か所に看板を設置しております。今後は,駐車場内にも看板を増設する等,啓発に努めてまいります。

【質問】

市民広場は,スポーツを行うために利用することが多いのですが,沖水市民広場には,奥のバックネット裏にしか水飲み場がありません。熱中症が心配されるこのご時世に,利用しやすい入り口付近に水飲み場が必要ではないかという声があります。

質問します。水飲み場の設置についてはどのように考えておられるのでしょうか?

【答弁】

沖水市民広場の水飲み場につきましては,北側2か所に設置しておりますので,そちらをご利用いただきたいと考えております。

【提言】

入り口に近い南側には,過去に水飲み場がありましたので,再度,使用できるよう検討していただきたいと考えます。

(4)地場産業センターについて

【質問】

沖水では,学校の学舎融合事業から始まった地域の文化祭でおきみず祭りが昨年20回目を迎え,地場産業センターで実施しました。地場産業センターは駐車場がないというのが問題でしたが,1年ほど前に駐車場が広くなり,利用しやすくなったのではと感じたところでした。しかし,実際は以前より悪化しているようにも感じます。以前から,地場産業センター利用者は,道の駅側の駐車場を利用しないように言われており,広くなった部分は大型車専用ということで,地場産業センターを利用する方にとっては駐車スペースは変わっていないということです。さらに,大型車が出入りするようになり,散歩中に危険な目にあいそうになったという声を聴きました。

質問します。大型車の駐車スペースを確保する際に安全面についてはどのような検討をされたのでしょうか。

【答弁】

一般財団法人都城圏域地場産業振興センターが運営する道の駅都城及び地場産業振興センターにつきましては,平成28年度に駐車場を拡張して以降,大型の観光バスやトラック等の利用が増えている状況にあります。駐車場の拡張に当たっては,同法人において,安全面についての検討を行っており,大型の観光バスが出入りする際に,職員が誘導を行うなどの対策を実施しているようです。しかしながら,当該駐車場は,不特定多数の利用がありますので,市としましても,歩行者等の安全面の確保は,非常に重要であると認識しています。今後も,歩行者等の安全面に最大限に配慮するよう,運営者に要請してまいりたいと考えます。

【提言】

早水体育館付近では道路が整備され,グリーンベルトが引かれており,歩行者の安全対策が取られております。道の駅では,不特定多数の大型トラック等もありますので,グリーンベルト等の安全配慮を行うよう提言します。

【質問】

地場産業センターは,展示施設としては広く使い勝手がよく,多くの展示会が実施されています。えびね蘭の展示会では,内閣総理大臣賞を受賞した作品が展示され,全国から来られるそうです。しかし,利用者の多くが口をそろえていわれることが,料金が高いということです。企業等の営利団体と料金の差別化をして欲しいという声があります。また,施設の予約は1年前からということですが,地元で土日利用しようと1年前に予約をいれると,企業が金土日ですでに予約したということがありました。使用する日程を事前に言っていたにも関わらず仮予約はできないということで,待っていたのですが,予約できずしかたなく日程をずらすことになりました。結局,その企業は他の施設を利用するということでキャンセルされました。さらには,予約をした際には提示がなかった料金を求められました。それは,施設の外の使用料です。30平米15000円の利用料がかかることになったと直前で説明を受けたのです。このように,地元都城の市民にとって利用しずらい形になっているようです。ちなみにMallmallのまちなか広場は広さ599平米で7500円の料金で借りることが可能で,40倍の差があります。

質問します。使用料についてはどのような状況なのでしょうか。

【答弁】

都城圏域地場産業振興センターは,地域の物産振興を目的として設立された一般財団法人が管理運営する施設であり,展示場は,主に地場産品等の展示・販売等に利用されております。展示場は,年間○○回程度利用されており,その使用料収入は,同法人の主要な収益となっております。運営者に確認したところ,展示場の使用料の減免措置につきましては,同法人が共催する催事以外は,行っていないとのことです。

【提言】

今後,リニューアルをした場合,公民館などの民主団体や芸術文化協会加入団体などに減免措置ができるよう提言します。

(5)高速バスの都城北バス停の整備について

【質問】

高速バスの便数は数年前と比較しても増加しており,近隣には駐車場が多く整備されています。利用者も増加しているのではと考えられ,より便利になってきているように感じます。しかし,高速バスを利用した方をまっている車が路肩に駐停車し,通行量の多い時間帯は,通りにくいものとなっています。また,子どもの通学路にもなっており,安全対策をしてほしい声があります。

質問します。市はこのような交通状況をどのように考えているのでしょうか?

【答弁】

市道高木・広瀬線につきましては,高速バス利用者の送迎車両が両側に不規則に停車している状況を確認しております。都城警察署に確認しましたところ,連休等において,車両の路上停車が多くなり,地元からの苦情もあると聞いております。駐停車禁止等の規制につきましては,宮崎県公安委員会が所管するところでございます。本市に対して市民から駐停車禁止等に関する要望がありましたら,交通安全の担当課であります総務課で現地を確認いたします。そして,市内の各種団体や企業で構成し,市長が会長を務める都城市交通安全都市推進協議会で進達文書を作成し,宮崎県公安委員会が管理する事務を行う都城警察署に送付しております。

【提言】

停車禁止にすると,多くの市民にとって不便になるとの意見もありますが,地元住民の犠牲の上になりたってはいけないと考えます。これは,多くの施策等に関しても言えることです。しっかりと安全対策を行うよう提言します。

【質問】

近隣に駐車場が増加しているところをみると高速バスの利用者は増加しているように感じます。しかし,近隣には公共のトイレがないため,近隣の家のトイレを借りたり,石碑付近で用を足す方がおられるようです。しかも大きい方をされているところを見かけた人もいます。トイレの整備についてどのように考えておられるでしょうか?

【答弁】

都城北高速バス乗り場は,上り・下り共に1日に69便の発着があり,都城駅と並んで,本市の玄関口の一つとなっております。平成23年当時に,トイレ整備の検討を行ったことがありますが,場所の確保や維持管理の問題があり,実現には至っておりません。しかし,近年は,新幹線と連動したバスの運行や周辺駐車場の整備による利用者の増加,さらには訪日外国人観光客の増加など,利用状況に変化もあるため,改めてトイレ整備に関しての検討を進めてまいります。

【質問】

上り下り共に1日69便の発着とのことですので,1日138便のバスが停車する状況だと理解しました。高速バスを利用して,迎えの車や路線バスを待つ方は,屋根のある場所がないため,この季節は雨に濡れながら待っている光景をよく見かけます。このような状況ですので,雨に濡れないようにと早くから待っておられる車もあり,余計に渋滞していることがあります。

質問します。屋根のある待合所の設置についてどのように考えていますか?

【答弁】

屋根付きの待合所につきましても,利用環境の充実につながりますので,トイレの整備と合わせて検討を進めてまいります。

【提言】

待合所やトイレに整備に期待したいと考えます。

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